2008年07月16日

母乳と赤ちゃんの湿疹との関係

母乳で赤ちゃんを育てているお母さんに、ぜひ読んでもらいたいと思って書きました。

赤ちゃんの湿疹は、お母さんの母乳に原因があるって、知っていますか?

母乳育児をしていると、母乳に栄養や水分が取られて、おなかが空き、のどが渇きます。
でも胃の大きさは決まっていますし、一度にあまりにたくさんの量は入りません。

頻繁におそってくる空腹を抑えるために、簡単に口に入る菓子パンや、洋菓子、チョコレート
を食べ過ぎていませんか?
母乳は牛乳と同じだから。。と勘違いして、牛乳や乳製品を取り過ぎていませんか?

これらの食べ物は、実は赤ちゃんの湿疹に深い関係があります。

脂肪分・糖分が多く含まれているカロリーの高い食事をすると、
普通はさらさらしている母乳が、すぐにべとべとしてきます。
母乳の中に、脂肪分や糖分が多く分泌されてしまうためです。
そのため、赤ちゃんも脂肪分や糖分を多く摂取することになり、
大人と同じように、肌に湿疹となって現れます。
また、べとべとした母乳は詰まりやすく、乳腺炎を引き起こす原因にもなります。

また、牛乳や乳製品には乳糖が含まれています。
乳糖とは、牛乳を飲んだときにおなかがごろごろする原因になるものです。
一日で可能な、乳糖の分解能力は、個人差はありますが決まっています。
平均的な日本人成人の最大分解能力が、400ml(g)以内/日です。
これ以上摂取すると、分解されないままの乳糖が母乳に分泌され、
赤ちゃんは牛乳・乳製品アレルギーとなる可能性が高くなります。

これらの食事をできるだけ控えて、あっさりした和食中心の食生活を送ることが、
赤ちゃんのお肌のためにも、何よりも自分のためにも良いことなのです。

2008年07月13日

吐き戻し

赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだ後に少し吐くのはよくあることで、
溢乳(いつにゅう)といいます。
赤ちゃんの胃はくびれがなく、逆流を抑える筋肉が発達しきれていないため、
少しの刺激で簡単にもどしてしまうのです。

授乳後に寝かせているときに、口の横からダラダラと飲んだ母乳やミルクを垂らしたり、
授乳中に、母乳やミルクと一緒に空気も飲んでしまい、げっぷと一緒に吐いてしまう事もあります。

これは病気による嘔吐ではありません。

少し飲ませたらゲップをさせる、などの工夫をしてください。
また、吐き戻し防止用枕というものもあります。
10°の傾斜が授乳後の吐き戻しや鼻づまりを防止してくれる角度だそうです。

あまり神経質にならないでください。
吐き戻しは、生後2、3ヶ月になり、胃の容量が増えてくれば、だんだんと落ち着いてきます。

心配なものは、授乳後、毎回のように大量に吐いて、体重もあまり増えていない場合です。
一概には言えませんが、肥厚性幽門狭窄症または幽門狭窄症の疑いがあります。
男の赤ちゃんに多く、出生から2、3週?4ヶ月までの間に発症することが多い病気です。

胃から十二指腸に抜ける出口の弁の役割を果たす筋肉が、異常に厚くなって管を圧迫し、
母乳やミルクが胃から腸へと流れにくくなり、
胃に溜まった母乳やミルクが逆流して嘔吐を繰り返す病気です。

心配な場合は病院に相談することをお勧めします。
これは手術で治る病気です。

2008年07月12日

赤ちゃんの体重増加とカウプ指数

母乳で赤ちゃんを育てているお母さんは、赤ちゃんが飲んだ母乳の量がわからないですよね。
また、うちの子は普通の大きさだろうか、痩せていないだろうか、太りすぎていないだろうか、
お母さんの心配事は尽きません。

生まれてから3?4か月までは、どんどん体重がふえる時期です。
その後はだんだん体重の増加はゆっくりになります。
体重や身長の増え方はいつも一定とは限りません。

心配なようなら、母子手帳にも掲載されている幼児の身長体重曲線に
赤ちゃんの身長と体重を記録してみてください。
身長体重曲線のカーブと平行に、右上がりの線になれば心配ありません。
急激に、線が上下するようなことがあれば、病気の場合もありますので、
小児科への受診をお勧めします。

身体が小さくても、うんちとおしっこが出ていて、赤ちゃんが元気であれば、
心配することはありません。

太りすぎの赤ちゃんは、小児肥満につながる可能性もありますので、
ミルクの飲ませすぎに注意して、適度な運動をさせてあげてください。

ゆっくりでも早くても、みんなその子なりにがんばって成長していきます。
数値にとらわれすぎたり、神経質になりすぎず、
わが子の成長をやさしく見守っていてあげてください。

カウプ指数は乳幼児の体の均整状態を知る方法です。
下記のように計算し、判断します。

  カウプ指数=(体重g÷身長cmの2乗)×10

赤ちゃんの身長と体重で計算してみてください。
以下が3ヶ月以後?1歳未満の場合の基準ですので参考にしてください。

20以上      太りすぎ
18?19.9   太り気味
16?17.9   ふつう
14.5?15.9 痩せ気味
14.4以下    痩せすぎ

2008年07月09日

未熟児とは?

以前は、早産などで出生時の体重が2500g以下の赤ちゃんすべてを未熟児と呼んでいました。
ですが、体重は2500g以下でも、身体の機能がちゃんと発達していたり、
反対に、2500g以上でも、身体の機能が未発達である赤ちゃんがいました。

現在は、生まれた時の体重と、お腹の中にいた期間(在胎週数)によって、
『未熟児』、『低出生体重児』、『早産児』と三つに分けて呼ばれています。

『未熟児』とは、身体の機能が未発達なまま、生まれてきた赤ちゃんのことを言います。
お母さんが糖尿病であったりすると、おなかの中の赤ちゃんは早く大きくなりやすいのです。
早く大きくなった赤ちゃんは、予定日よりも早く生まれてきます。
そんな赤ちゃんは、体重はりっぱでも、身体の機能が未発達な場合があるのです。

『低出生体重児』とは、生まれた時の体重が2500g未満の赤ちゃんのことを言います。
赤ちゃんの発育不全は、お母さんの喫煙や仕事のストレスなどが原因であることがあります。
低出生体重児は、体重によってさらに細かく三つに分けられます。
低出生体重児   2500g未満
極小低出生体重児 1500g未満
超低出生体重児  1000g未満
今では、300gを切るような、とても小さい赤ちゃんでも、
後遺症なく成長できるところまで未熟児医療は進歩しました。

『早産児』とは、お腹の中にいた期間(在胎週数)が22週?37週未満の赤ちゃんを言います。
早産の原因としては、双子・三つ子などの多胎、お母さんのストレスや病気の場合があります。
在胎週数による出産は、このように分けられています。
流産       22週未満
早産       22週?37週未満
正期産      37週?42週未満
過期産      42週以上


小さい赤ちゃんを産んだお母さんは、ちゃんと育つか、後遺症は出ないだろうか、
とても心配だろうと思います。
でも赤ちゃんは必死で生きようとがんばっています。
やさしく応援してあげてください。

2008年07月07日

赤ちゃんのアレルギーについて

赤ちゃんのアレルギーについてお話します。
普段は何も症状がないのに、牛乳や乳製品や卵に触れたり、口にしたときに、
赤い湿疹やじんましんが出る赤ちゃんがいます。
赤ちゃんは食物を消化する機能がまだ未熟なため、アレルギーが出やすいのです。

アレルギーの検査方法としては、血液検査と皮膚検査が一般的です。
アレルギー反応の引き金となる「IgE抗体」(免疫グロブリンE)の量を調べます。
アレルギーの元となっている物質を、直接肌につけて反応を見るのが、皮膚検査です。

赤ちゃんの食物アレルギーを見過ごして、そのまま口にし続けると、
小児アレルギーやアトピー性皮膚炎に移行する可能性が高くなります。
赤ちゃんの食物アレルギーは発症しやすいですが、また治りやすいのです。
お母さんが食品の原材料に気をつけて、赤ちゃんの周りからシャットアウトしてあげてください。
早くから気をつければ、3歳までには食物アレルギーが治っている赤ちゃんが多いです。

食物アレルギーを持つ赤ちゃんは、ハウスダストやダニ、かび、花粉などに
敏感である場合があります。
赤ちゃんに、ハウスダストやダニ、かび、花粉などのアレルギーがある場合は、
家の中の掃除を徹底的に行ってください。
空気清浄機を設置して、家の中の空気を正常に保つのも効果があります。
アレルギーの根源から赤ちゃんをしっかりと守っていれば、大きくなるとともに、
自然に治っていく場合も多いのです。

また、定期的に検査をして、アレルギーの数値を確認しましょう。

2008年07月04日

紙おむつと布おむつどっちがいい?

紙おむつと布おむつを比較してみましょう。

紙おむつの良いところは、使い捨てができる、手軽である。
布おむつの良いところは、肌触りが良い、ごみが少ない、経済的である。

では、紙おむつと布おむつはそれぞれどれくらいお金がかかるでしょうか。

新生児の場合は、一日に10?20回おむつを替えます。
3ヶ月くらいになると、一日に10回前後です。
だいたい一週間で80?100枚くらいだと考えてください。
新生児用の紙おむつは、一枚15円前後です。
一ヶ月で考えると、5000円以上かかります。

布おむつは、初期費用(布おむつ代、おむつカバー代)がかかりますが、
後は洗濯代だけです。
しかし、紙おむつに比べたら漏れやすいですし、吸収も劣るので、
おしっこをするたび変える必要があります。

昔の紙おむつは、値段が高く、一枚100円以上したり、
また吸収が悪く、ひどいおむつかぶれになってしまったそうですが、
現在は少々お金がかかっても、便利さをとって、
圧倒的に紙おむつを使うお母さんが多いと思われます。
布おむつを使っているお母さんも、普段は布おむつだけど、お出かけのときは紙おむつ、
というように、両方の良いとこ取りでうまく併用している人がほとんどでしょう。

布おむつのほうが、濡れた感じがわかるので、
早くおむつが取れるのではないかと思われがちですが、
確かにそういうこともあるかもしれませんが、
紙おむつにも、トイレトレーニング用のおむつがあり、通常のものより吸収を抑えていて、
濡れた感じがわかるようになっているので、この点では、両者互角といったところでしょうか。

両者の特徴をおさえた上で、赤ちゃんにどちらのおむつを使うのか、決めてあげてください。

2008年07月03日

おむつかぶれになってしまった!

下痢が続いたり、うんちやおしっこをした後に、長い間おむつを取り替えないでいたり、
拭ききれていなくてうんちが残っていたりすると、赤ちゃんのおしりが、
ひどく赤くなったり、ブツブツができたりします。
これがおむつかぶれです。

おむつかぶれは、おむつの中のうんちやおしっこの中の、
酵素、尿素、細菌やカビなどが皮膚に刺激を与えることでできます。
赤ちゃんの皮膚は抵抗力が弱く、また、おむつの中は湿っていて暖かく、
炎症を起こしやすい条件が整っているのです。
 
赤ちゃんがおむつかぶれになってしまったら、うんちをしたり、おむつを変えるたびに、
お湯でばしゃばしゃ洗ってあげてください。
そして、よく乾かしてからおむつをあててあげてください。
おむつかぶれを治すには、清潔と乾燥が一番いいのです。
ごしごしこするってしまうと、かぶれた肌は余計に傷ついてしまうことがあるので、
やさしく洗ってください。

おむつかぶれがとてもひどい場合や、なかなか治らない場合は、病院に相談して、
おむつかぶれ用の薬を処方してもらってください。
また、カンジタ菌という真菌(カビ)の一種が原因の場合は、
抗真菌剤の薬を使わないと治りません。
カンジダ性皮膚炎の特徴は、赤くなった部分の周りに、
うみを持った小さなブツブツができます。

紙おむつが赤ちゃんの肌に合わなくて、おむつかぶれになっている場合があります。
頻繁におむつを取り替えているのに、おむつかぶれになってしまった場合は、
おむつの種類を変えてみてください。

2008年07月01日

おしゃぶりは悪いこと?

赤ちゃんが親ゆびをしゃぶるのは自然なことです。
おなかの中にいる5、6ヶ月の赤ちゃんも指しゃぶりをしているそうです。
赤ちゃんにとって、口の前にあるものをちゅーちゅー吸うことは、
お母さんのおっぱいを吸うのと一緒で、自然な反応なのです。
ですから、1歳くらいまでの指しゃぶりは、気になさらないでよいのです。

2歳近くになってまでの指しゃぶりは、子供の自身の情緒不安定な気持ちを紛らわすために、
行っている場合があります。
下の兄弟ができたときに、指しゃぶりが始まってしまうこともあります。
2歳過ぎてからの指しゃぶりは、歯並びやあごの形成に影響が出る可能性があるため、
できるだけやめさせる必要があります。

指しゃぶりは自然な行為で、赤ちゃんのころであれば、なにも問題はありませんが、
人工のおしゃぶりは、別です。

おしゃぶりは赤ちゃんには必要なものではありません。

おしゃぶりがあれば、泣いていた赤ちゃんが静かになったり、
おとなしく寝てくれたりするかもしれません。
ですが、泣いている赤ちゃんをお母さんが抱っこしてあやすのは
母子関係を築く上で重要なのです。
甘えたいのに抱っこされない赤ちゃんは、ますますおしゃぶりに依存してしまうでしょう。

指しゃぶりは、赤ちゃんが眠れば口から外れますが、おしゃぶりは口に入ったままです。
長時間口に入れているおしゃぶりは不衛生だとおもいませんか?

また、歯並びやあごに与える影響も、指しゃぶりと同じです。
わざわざ悪いものを赤ちゃんに与える必要はないですよね。

指しゃぶりは、ある程度の年齢までは、大目に見てあげて、
赤ちゃんをあやすためのおしゃぶりの使用は控えたほうがよいと思います。

2008年06月29日

へその緒のその後

へその緒のその後

へその緒とは、おなかの中にいる赤ちゃんをお母さんの胎盤(たいばん)をつなぐものです。
正式名は臍帯(さいたい)と言います。
へその緒は、妊娠後期には50cmにもなるそうです。
へその緒には動脈(臍動脈)が2本と静脈(臍静脈)が1本通っていて、
赤ちゃんはこれを通して、お母さんから栄養と酸素をもらって、
二酸化炭素と老廃物を出しています。
赤ちゃんの内臓が完成してからは、うんちやおしっこはしているらしいですが。

このへその緒は、出産した後はどうなるのでしょうか。
赤ちゃんにくっついている長さは、せいぜい2cm。
これは生後一週間ほどで、ぽろっと取れて、お母さんやお父さんによって
木の箱などに大切にしまわれます。
残りの48cmは。。

臍帯血の献血(臍帯血バンク)は知っていますか?
このへその緒から取れる臍帯血は、白血病に効果があるのです。
臍帯血には、血液を作り出す造血幹細胞が多量に含まれており、
白血病の患者さんに移植して病気を治すことができるのです。
ですが、臍帯血を提供したい!と思っても、どこの病院でもできるわけではないのです。
臍帯血を採取できるのは、出産直後のとき一度だけです。
臍帯血は、移植治療に使用するまで凍結保存をしなければなりません。
また、処理と保存には無菌管理が必要なのです。
条件を満たしている契約病院以外での出産では、
へその緒は無限の可能性を秘めているにもかかわらず、残念ながら廃棄されてしまいます。

臍帯血を、白血病の患者さんに寄付する公的バンクのほかに、
臍帯血を、自分や家族のために保管しておく民間バンクもあります。

これから出産をするお母さんはぜひ知っておいてください。

2008年06月26日

赤ちゃんとお出かけするための心がまえ

お母さんは、かわいい赤ちゃんを連れて早く外出したいですよね。
でも、一ヶ月検診までは、やむをえない事情がある以外は、できるだけ控えてください。
早すぎる外出は、身体を守る機能が発達しきれていない赤ちゃんへの大きな負担となります。
まずは家の中で、少しだけ日光浴をしたり、外の空気に触れてみたり。。
ゆっくりと赤ちゃんの成長を待ちましょう。

一ヶ月検診で、異常なしと言われたら!
まだまだあせらずに。
近所の公園へ散歩や、買い物程度にしておきましょう。
暑すぎたり、寒すぎたりしない、気持ちの良い日を選びましょう。
強い日差しが赤ちゃんに直接当たらないように気をつけてください。
まだ外での授乳やおむつ交換は自信がないお母さんは、
授乳と授乳の間に、ちょっとだけ出かけましょう。
初めはベビーカーよりも抱っこのほうが、赤ちゃんの様子がわかるので
安心だと思います。

少しの外出に慣れてきたら、遠出やショッピングを始めてみましょう。
持ち物は、おむつ5枚、おむつを入れるゴミ袋、着替え、タオル、
ミルク、お湯哺乳瓶などです。
人が多いところは、風邪や病気をもらう可能性がありますので、
なるべく混んでいない日や場所を選びましょう。
授乳室の有無や、場所も、事前に調べておきましょう。
無理のないスケジュールで、授乳やお風呂の時間は、
できるだけいつもと同じくらいになるようにしましょう。
いつもと違う生活で、赤ちゃんは興奮して夜泣きするかもしれません。
今日はよくがんばったね、とやさしく抱いてあげてください。

ではがんばってください!